みんなの牛乳勉強会とは

 創設代表者 小寺 とき(1934年-2009年)
 代   表 佐々木 茂

 みんなの牛乳勉強会
 住所 〒144-0051 東京都大田区西蒲田 3-9-4 佐々木方
 電話 03-3753-2910  ファクス 03-3753-7480
 Email paruna.sasaki@kki.biglobe.ne.jp(@は半角に)
 ホームページ http://minnanogyunyu.org/

 東毛酪農業協同組合
 住所 〒370-0314 群馬県太田市新田市野井町 741-1
 電話 0276-57-0111
 ホームページURL http://www.milk.or.jp/

勉強会30周年記念講演会を開催

料理家・管理栄養士の小山浩子
総会の様子

  平成28年5月14日「みんなの牛乳勉強会」では会の発足30周年を記念して、記念講演会および会食会が行われました。
 総勢73人の参加者があり、会場となった横浜・崎陽軒本社ビルには、東毛酪農より大久保組合長はじめ関係の方々、そして30年以上になる勉強会の方達も集まりました。懐かしい顔の人も多数見えました。
 残念なことに、この牛乳を中心になって作ってこられた「小寺とき」さんのお姿がないことは寂しい限りでした。亡くなられて今年はもう7年になりますね。
 記念講演は料理家・管理栄養士の小山浩子氏<左上の写真>の「乳和食」と銘打って和食に牛乳を取り入れた料理方法を考案して、減塩でおいしい和食献立・料理方法を熱っぽく話されました。また、これらの資料もいただきました。
(今年の東毛より配られた料理カレンダーの献立を作った方です)
 そして、東毛酪農の「63℃―30分殺菌」「ノンホモパスチャライズド牛乳」の品質のよさ、おいしさ等をたいへん評価されました。
「この牛乳を30年もの前から皆さんは飲んでいるのですね」と何度も驚き感激した様子と、この牛乳で「まつこデラックス」さんとテレビで対談したことなども、ユーモアを交えて話されて好評を博しました。(抜粋)
全文はこちらでご覧になれます。

(30周年メンバー・よりよい食べ物を求める会 大西 道子)





都内で定期的に勉強会を開催 共同購入も推進

"母の願い"から生まれた勉強会

 日本の牛乳を飲むとアレルギーを起こす子どもたちがいます。その中に、ドイツで生活していたときは喜んで牛乳を飲んでいたのに、日本に来て牛乳が飲めなくなった子もいました。どうしてだろう。母親たちのこんな疑問から、みんなの牛乳勉強会の活動は始まりました。
 調べてみると、日本で市販している牛乳は超高温殺菌(UHT)牛乳が99%を占めていました。このUHT牛乳は、牛乳メーカーでつくられている国際組織、国際乳業連盟(IDF)が定めた牛乳の分類基準によれば、日常飲む牛乳ではなく、長期保存を目的とした牛乳に位置づけられていることを知ります。
 常温で3カ月の保存ができるロングライフ(LL)牛乳があります。これは原料乳を超高温で滅菌処理した後、アルミ箔を内側に貼った特殊パックに充填する牛乳ですが、このLL牛乳と日本で市販されているUHT牛乳は、パックと充填方法こそ違え、牛乳の中身はほとんど同じだということもわかりました。

「本物の牛乳を子どもたちに」

「安全でおいしい本物の牛乳を子どもたちに飲ませたい」。母親たちは、牛乳の製法について世界各国の資料を集め、勉強を重ねていくことになりました。母親たちは、ついに1982年7月、東毛酪農業協同組合(群馬県太田市)に低温殺菌牛乳の生産を依頼。ここから、東京在住の小寺ときを中心とする消費者グループ、東毛酪農、酪農家による「みんなの牛乳勉強会」が始まりました。1983年、パスチャライズド(低温殺菌)・ノンホモジナイズド(乳脂肪を砕かない)「みんなの牛乳」が誕生。以来、みんなの牛乳勉強会は勉強会を定期的に重ね、今日に至っています。勉強会はまた、消費者グループとして、みんなの牛乳などの共同購入にも取り組んでいます。利根川河川敷のカラシ菜をとるなど、消費者と生産者の取り組みは、1998年度朝日農業賞(朝日新聞社主催)を受賞しています。

学校給食へのパス乳の普及状況について

 酪農業組合、乳業メーカーや生協などの努力もあいまって、みんなの牛乳勉強会がスタートした30年前の頃と比べるとパス乳の超高温殺菌牛乳に対してのシェアは、かなり広がってきています。
 学校給食へのパス乳の導入に関しては、全国的には幾つかの自治体での実践例が報告されていますが、東毛酪農を例にとって見てみます。
 東毛酪農の地元の群馬県東部地域の小・中学校の学校給食には、当初のUHT牛乳から85℃ 15秒殺菌牛乳を経て、2009年9月からパス乳(200ml紙パック入り、75℃ 15秒殺菌)が約45,000食分。2005年4月から、国立、小平両市に約20,000食分(65℃ 30分殺菌、ホモ牛乳、リユースビン入り)。2012年3月から大田区立保育園に約5,000食分(75℃ 15秒殺菌)。2012年9月から、東村山市に約10,000食分が(75℃ 15秒殺菌牛乳でスタートし、2013年4月からは、65℃ 30分殺菌ホモ牛乳リユースビン入り)学校給食に採用されることとなりました。
 その他、「給食」とは別に、幼稚園、保育園、学校、病院などの施設で東毛酪農のパス乳を利用しているケースも多数あります。

東京電力福島第一原子力発電所事故について

 2011年3月、福島第一原発爆発事故がもたらした放射能汚染は広範囲に及び、深刻で危険的な状況を引き起こしています。
 日本政府が国際原子力機関(IAEA)に提出した報告書によると福島第一原発全体で大気中に放出された放射能は、セシウム137換算で、広島型原爆の170発分に相当すると報告されています。それはどうみても少なめの見積もりで、実際には、その2~3倍の400~500発分が大気中に放出され、同じ位の量が海洋に放出されたのではないかと指摘する研究者もいます。

 みんなの牛乳勉強会では、福島第一原発事故直後から東毛酪農業協同組合と共同して月に2回、放射能汚染食品測定室(千代田区)の協力を得て、ヨウ化ナトリウム・シンチレーションカウンター測定器で、牛乳などの乳製品や牧草などに含まれるヨウ素131、セシウム134と同137の3つの核種の測定を継続して実施してきています。

 東毛酪農では、ホーム・ページ上で「みんなの牛乳」(63℃ 30分殺菌ノン・ホモ牛乳)と「みんなの学校給食牛乳」(75℃ 15秒殺菌)の放射能測定値のデータを「自主検査結果報告」として、酪農業界としては初めての試みとして、2011年秋から毎月検査結果を公表してきています。
 また、群馬県明和町の利根川河川敷のチガヤなどの採草地の野草の放射能測定も継続しています。原発爆発事故後の2011年5月30日の放射能測定値のデータは、半減期が8日と短いヨウ素131は不検出となっていましたが、セシウム(134と137の合算合計)は96Bq/kgの値にまで上昇しており、飼料としては使えず、その年は廃棄処分としました。2012年3月25日は、恒例の「からし菜摘み」の日で、チガヤなどの牧草となる野草はまだ芽吹いて無くて、河川敷のからし菜を放射能測定の検体に出しましたが、3核種とも「検出せず」の結果となりました。その後のチガヤなどの利根川河川敷の野草の放射能測定結果は、5月23日、7月20日とも「検出せず」の結果となっています。検出限界値はセシウムに関しては5Bq/kg程度ですし、また、放射能にはこれくらいなら我慢できるという「しきい値」(下限値)は勿論ありません。

「みんなの根利牧場」牛乳について

 東毛酪農を代表する象徴的な牛乳が「みんなの根利牧場」牛乳です。福島第一原発事故以前の牛たちは、広い放牧場で快適に過ごし、ふんだんな野草を食べ「ほのかに青草の香りのするエコ牛乳」として人気のあった「みんなの根利牧場」牛乳ですが、現在は休止の状態を強いられています。根利牧場は、群馬県沼田市利根町の赤城山系の標高約1,000mにあって、福島第一原発にも近く、また茨城、栃木、群馬県の山間部は福島第一原発事故による放射能汚染値の比較的高かった地域に当たります。「みんなの根利牧場」牛乳などの2012年秋~冬の牧場の牧草が枯れて牛たちが自家採取出来ない時期の放射能汚染値はセシウム134、137の合算では、10Bq/kgをかなり下回るまでにはなってきていますが、より放射能汚染値を下げるため、東毛酪農では「根利牧場の土」(表土)の「天地返し」をすることに決めました。4月から7月頃を予定しているそうで、是非、好結果を期待したいものです。

根利牧場の除染作業について

小型ユンボで耕起
小型ユンボで耕起

  根利牧場の除染作業ですが7月より開始され、10月22日で第1期の工事が終了しました。除染作業は牧場の北側から行われ、30㎝以上の反転耕起が必要とのことで、小型のユンボで耕起をおこないました。そのため4カ月間(冬場は播種ができないため)では3haを耕起するのが限界でした。このペースで行うとあと4年はかかりそうです。
  今回の工事は条件のよさそうな場所(牧場北側)から始めましたので、これからはもっと厳しい除染作業になると予想しています。土の中からは大小さまざまな石が出てきました。この石の処分にも苦労しています。

(東毛酪農 木村)















『さよなら原発 1000万人アクション』(「脱原発を実現し、自然エネルギー中心の社会を求める全国署名」)運動について

 大江健三郎、鶴見俊輔、澤地久枝さんら9名の方々が2011年6月15日、上記の行動を呼びかけられました。9月の「みんなの牛乳勉強会」では、「会」としての署名集めの取り組みを決定し、東毛酪農とともに上記実行委員会へ参加し賛同団体に名前を連ねることにしました。最終集約として、1,921筆の署名簿を、2012年3月末に実行委員会宛てに提出しました。