みんなの牛乳 利用者のメッセージ

■スイスの農家で飲んだ 
搾りたての牛乳に再会した思い■

徳永エリザベス

 人生の中で色々な再会があります。懐かしい味との再会も心の中の喜びの一つに違いありません。戦後、何もない時代に煮干しで煮たカボチャも、スイトンも、初めてのお正月に焼いて砂糖をつけたおもちも、みんな美味しく懐かしい味でした。この思い出の中になぜか私は幻の牛乳の味を求めていました。しかし、豊かになった最近のスーパーにも見つかりませんでした。
 ところが、ある日近所の奥さんが、ビン入りの「みんなの牛乳」をくださいました。美味しくてコップ一杯一気に飲んでしまいました。おもわず48年前の思い出が浮かんできました。夏のスイスアルプスの草の香りとカウベルの響きを思い出しました。

グラスに注がれる牛乳
 

 私が15歳の時、お友達のご両親にハイキングに誘われました。あんまり山が美しいので、道に迷いやっと一軒の農家にたどり着きました。そこのオバサンから大きい白いボールに搾りたての牛乳を飲ませてもらいました。この美味しさが忘れられませんでした。私が、今飲んだ「みんなの牛乳」は、48年前の私の幻の味でした(小寺とき「本物の牛乳は日本人に合う」140頁より要旨)。

■牛乳が飲めなかった
娘と「みんなの牛乳」■

 1984年も終わりに近づいたある日、近所の友人から「おいしい牛乳があるから飲んでみない」と一本いただきました。「本当においしい牛乳が日本にあるなんて信じられないわ」と上の娘が半信半疑で一口飲み、「ママ、本当においしい。オーストラリアの牛乳と同じだわ。これだったらメグも飲めるかもね」と言いました。
 次女のメグは生まれた時からミルクアレルギーで、牛乳はまったくだめ。小学校入学後は、給食の時間が彼女にとっていちばん苦しい時だったのです。授業が終わっても、飲み終えるまで帰してもらえないので、がまんして飲んでいるうちに、体中にブツブツが出ました。病院での精密検査でミルクアレルギーという結果が出て、給食の牛乳とはサヨナラしましたが、まったく飲まないわけにもいかないと思い、料理に少しずつ使って、学校の牛乳一パックぐらいなら何とか大丈夫になりましたが、これ以上は受け付けませんでした。
 ところが、このおいしい牛乳をいただいた時には、上の娘の「おいしい」につられて次女もコップ一杯の牛乳を飲んでみたのです。私は、いつ「かゆい、かゆい」が始まるかと心配していましたが、何も起こりません。これだったら定期的に購入しても大丈夫と思い、まずは一回に一本を注文して毎朝コップ一杯ずつ飲ませました。しばらくしても次女の体にアレルギー症状は出ません。次の月からは二本ずつに増やしました。
 この後、講演会で東毛の若林先生が、「ホモをかけない牛乳はアレルギーの子どもの体でも反応は起こさないという結果が出ているが、現在ではまだ医学的な証明はされていないので、これから専門の先生方と研究したい」とおっしゃるのを聞きました。わが家は、体によいばかりでなく、アレルギーを起こさない牛乳にめぐりあえて幸せです。
[「横浜市・田園食を考える会のお便りから」東毛酪農業協同組合・みんなの牛乳勉強会/編「みんなで育てたパスチャライズド牛乳の本」東毛酪農協同組合創立40周年特集、みんなの牛乳勉強会設立10周年記念誌より]


■すっかり消えた息子のアトピー■

牛乳をおいしそうに飲む男の子
 

 アトピーの原因は学校給食の牛乳かもしれない、と気付いたのは、息子が小学校三年の夏休みも終わりに近づいたころでした。
 母乳で育て、離乳食にも十分気をつけたつもりが、三歳ころからアトピーが出始め、学校に入学してからはいっそう悪化するばかりでした。家庭では、低温殺菌の最高のものと思う牛乳を飲んで育ててきたのに、給食で超高温滅菌乳(UHT乳)を飲ませるのは残念だと思っていました。子どもも「へんな匂いがしてイヤだけど、残すとシールがもらえないから」と、我慢して飲んでいました。
 夏休み中は家で超高温滅菌乳を飲まないので、40日間も過すうちにアトピーが目に見えてよくなります。しかし二学期に入って九月の末にもなると、またすっかり悪くなってしまうのです。
 思い切って、息子にお茶を持たせることの許可を担任の先生にお願いしたのは四年生の時でした。授業中、体のあちこちを掻きむしっている息子を気づかっていてくださった先生からは、快く許可が出ました。息子の方は、辛い時は水筒持参もがまんしますが、少しよくなると皆と同じようにしたがり、牛乳を飲んではまた悪くなります。六年の二学期になって、思い切って家から低温殺菌牛乳(みんなの牛乳)を毎日持参することを願い出ました。この時もよい処置がとられ、保冷袋に牛乳を入れて学校に持っていき、飲むことができるようになりました。
 中学生になってからは、牛乳を飲むことを強制されないこともあって、一切学校の牛乳を口にすることなく二学期を迎えました。年頃で、にきびはポツポツ出始めましたが、ひどかったアトピーの跡は口のあたりに少し残るだけで、すっかり消えました。
 学校給食で飲む牛乳は、育ち盛りの子どもの重要なカルシウム源だと思います。それだからこそ、質のよい安全な牛乳をすべての子どもが飲めるようになれば、母親にとってこんなに嬉しいことはありません。

(東京都中野区、女性)同記念誌より。